タミフルを服用した日本人が異常行動を起こす原因

タミフルは、インフルエンザの薬としてすっかり定着した感があります。何よりも、ウイルスを体内で抑え込むため、他の薬に比べると熱が下がるのが速く、それだけ早く回復できるというメリットがあります。かつては服用後、異常行動が見られるということ、そして実際に転落事故があったことなどで問題になりましたが、今ではその部分も徐々に改善されつつあります。
しかし、この異常行動はなぜ起こったのでしょうか。もちろんタミフルの影響もないとはいい切れませんが、日本人がインフルエンザ脳症、あるいはインフルエンザ脳炎を起こしやすいのも、その一因ではないかともいわれています。このインフルエンザ脳症、または脳炎というのは、特に乳幼児がインフルエンザにかかった際に、けいれんや意識障害を起こすことです。どちらかといえば脳症の方が脳炎よりも症状が重く、またこういった脳症や脳炎とは別に、熱性けいれんを起こすこともあります。元々インフルエンザウイルスは毒性が高いため、ウイルスや細菌からの防御をつかさどる免疫系にダメージが起こり、その結果異常行動を起こすケースが結構多いのです。
またタミフルと異常行動との関係ですが、タミフルは元々症状が出てから2日以内に飲むのがいいとされています。ですから、症状が出てすぐに飲むと、ウイルスの働きを抑えることができますが、多少時間が経ってからの服用の場合は、ウイルスが既に増えてしまった状態ですから、完全に防ぎきれるものではなくなります。よくいわれると異常行動との関係は、この服用時間もあるいは関係していると考えられます。また、脳症を防ぐためにはワクチン接種もあり、毎年受けることで免疫もできますので、お子さんのインフルエンザによる異常行動が心配な場合は、ワクチン接種も視野に入れるといいでしょう。